伝統文化

日本の人気の伝統文化をご紹介します

伝統文化とは?

伝統文化とは、世代を超えて受け継がれてきた、その国や地域を特徴づける文化を指します。
古来より変わることなく技能や芸術を大切に継承され、現在も発展し続けています。

日本には芸能や工芸、行事などあらゆる分野にわたって伝統があります。
本記事では伝統芸能を中心に、日本の人気の伝統文化について紹介いたします。

能とは、室町時代より600年以上演じ受け継がれてきた、日本を代表する舞台芸術です。
謡(うたい)と囃子を伴奏に、演者が能面をかけて演じるものです。
源氏物語や伊勢物語など、日本の古典文学を題材に演じられることがほとんどです。

室町時代には庶民など幅広い層に親しまれており、自分たちでも能の謡をして楽しんでいたといわれています。

獅子舞

獅子舞とは、獅子頭という仮面を被って祭ばやしにあわせて舞い踊る民俗芸能です。
複数人の大人が胴幕の中に入り、先頭の人が獅子頭や胴を動かしたりするのが一般的な獅子舞です。

獅子舞には、悪魔祓いや疫病退治の意味が込められており、人の頭を噛むことによって、その人についた邪気を食べるといわれています。
そのため、お正月やお祭りなど縁起が良い日やめでたい日に行われ、昔から幸せを招くものとして考えられています。

書道

書道とは、筆と墨を用いて紙に文字を書き、その文字や書体などを通じて、自分の思いを伝える表現方法の1つです。
単に文字を書くだけでなく自己表現の手段ともなるため、芸術やアートであるともいえます。
書道は中国から仏教とともに入ってきたといわれていますが、日本でも独自の発展を遂げています。

現在では、伝統を大切にしながらも、新しい表現を取り入れた書道が生み出されています。

三味線

三味線は弦楽器に分類される和楽器です。
日本では歌舞伎などの伝統芸能や阿波踊りなどのお祭りで耳にする機会が多いのではないでしょうか。
三本の絃を撥(ばち)で弾きながら、絃を指で抑えることで音程を調整します。

現代ではバンドのアンサンブルの中に三味線を入れたり、ソロ楽器として演奏されたりとさまざまな場面で活躍しています。

空手

空手は、日本の伝統的な格闘技です。
古典的な技術と心理的な戦術を使用して、相手を倒すことを目指します。

空手では、腕力、体力、技術を養うことが重要です。
腕力や体力を養うために、型を練習することが一般的です。

日本舞踊

日本舞踊とは、日本の伝統的な踊りの総称です。
動きの細かなところまで様式的な型が決まっていて、非常に繊細な踊りです。
民俗的なものではなく、舞台上で披露することを目的とした舞踏の一部でもあります。

日本舞踊は、江戸時代に歌舞伎から派生しています。
歌舞伎は、風紀上の理由から女性が舞台に立てない問題がありました。
そのため、大奥で女性たちが歌舞伎舞踊を披露していたのが、日本舞踊の始まりであったと言われています。

歌舞伎

歌舞伎は江戸時代初期に始まったといわれています。
もともと「かぶき」という言葉は、”奇抜な身なりや行動をする”という意味の「傾く(かぶく)」が名詞になったもので、現在の「歌舞伎」という名称は当て字が定着したものです。
「歌」は音楽、「舞」は舞踊を指します。「伎」は役者や演技のことを指します。

思いきった誇張や様式化された演技によって、より大胆な表現をしています。
見得や隈取、廻り舞台など、たくさんの特徴があります。

筝曲

箏曲とは箏(こと)を演奏した音楽のことです。
箏は和楽器のひとつで、凛とした音色が特徴の楽器です。
柱(じ)と呼ばれる可動式の支柱で弦の音程を調節し、右手の親指・人さし指・中指にはめた爪で弦をはじいて演奏します。

普段箏に触れない方でも、お正月によく流れる「春の海」や「六段の調べ」など、箏の曲を耳にしたこがあるのではないでしょうか。

着物

着物は日本の伝統的な民族衣装です。
色とりどりの色彩を使い描かれる模様は芸術品のように美しく、日本の美意識の象徴といえます。

着物には礼装や訪問着、普段着などの格付けがあり、場面によって着用する種類が決まっているのが特徴です。
また、四季に合わせて着物の素材や模様、色を選ぶのがマナーとされています。
そのものが美しいだけでなく、帯や草履、足袋、かんざしなどの小物の組み合わせも楽しめるのも着物の魅力の一つです。

和太鼓

和太鼓とは日本の伝統的な打楽器で、さまざまな種類の太鼓を総称しています。
木でできた胴に皮を張り、振動させて音を出す楽器です。
古代から儀式などで使用されてきました。中世以降は雅楽や能楽、歌舞伎などでも使われています。

和太鼓の魅力は、日本の伝統楽器であるとともに、リズムにより音を奏でる「音楽」、全身を使って太鼓を叩く「スポーツ」、曲を体全体で表現する「パフォーマンス」の3つの要素を持っていることです。

殺陣

殺陣とは、映画や舞台などで刀をはじめとする武器を使った演技のことです。
形の美しさやリズムなどの基本型を組み合わせて構成されています。

歌舞伎の立ち回りが発展し、現在の「殺陣」となりました。戦う演技だけでなく、礼儀作法や姿勢なども学ぶことができます。

落語

落語は、落語家と呼ばれる人が一人で何役もの登場人物を演じ、面白くおかしなストーリーを展開する話芸です。

落語家は着物を着て座布団に座り、さまざまな話を観客に披露します。
話の終わりに「落ち」という明確なしめくくりがあるため、明治時代以降から落語と呼ばれだしました。
有名な演目に「饅頭こわい」「寿限無」などがあります。

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